投稿日時 2020-05-14 05:13:20 投稿者 森 三治郎 このユーザのマイページへ お気に入りユーザ登録 |
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「智に働けば角が立つ、情に棹させば流される、意地を通せば窮屈だ、兎角に人の世は住みにくい」夏目漱石『草枕』冒頭の有名な一説だ。さすが漱石先生、世間の情に通じていらっしゃる。 以前、最初の部分を読んだと思ったが、なぜかその先を読んだ記憶がない。 今回はちゃんと読もうと始めたが、とにかく注解がすごい。169ページに注解が330ヶ所もある。日本の古事から中国の古事はては英文まであって、いちいち注解を見なければ本文の理解は難しい。これは、もはや古典の域に入っている。精進潔斎して(そのくらいの心構えで)読むべき本だ。 つい魔が差し、浮気心から内田康夫さんの「上野谷中殺人事件」を読んだら、これがものすごく読みやすい。スラスラと一日で読んでしまった。 出来すぎの謹厳実直な妻から、何も考えないバカ女へと浮気に走る夫の気持ちが分かる気がする。 これではイケナイので、気を引き締めて読もうと思う。 森三治郎の本もよろしく、読みやすくて面白いですよ。 |
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